レモンのような爽やかな香りがするレモングラスというハーブがあります、健康効果が高く育てやすいという事を聞いたので、今回は鉢で育ててみようと思います。
レモングラスはインド・スリランカが原産国で、東南アジアの料理でよく利用されているハーブの一種です。身近な所ではトムヤンクンの香り付けですね。アロマオイルや虫よけハーブティーなど、色々な所でレモングラスは活用されています。
害虫被害などもほとんど発生しないようで育てやすいハーブだと思います。
この記事、レモングラスの栽培管理として、プランターへの植え替え・剪定・挿し木の方法などについて紹介したいと思います。
レモングラスの栄養素について
ビタミン・ミネラルが豊富です。消化を促して腸活をサポートしたり、高コレステロールに効果があったり、デトックス・抗菌などの作用も期待出来ます。
レモングラスの健康効果については、レモングラスのハーブティーに関する記事でまとめています。
レモングラス栽培管理の概要
レモングラスは比較的育てやすいハーブでが、原産国がインド南部やスリランカなので暑さには強いですが、寒さに弱いのが特徴です。
種から育てるよりも、苗を買ってきて育て、株分けをして増やしていくのが一般的なようです。
項目 | 内容 |
---|---|
時期 | 5月に苗が出回る、5月~初夏頃までに植え付け |
場所 | 日あたりの良い・風通しの良い場所 |
土 | 水はけの良い、中性~弱アルカリ性な土(酸性土壌を嫌う) 水はけが悪い場合はバーミキュライト・赤玉土で調整 |
肥料 | 肥料は基本は不要、生育が旺盛な時に少量 |
水 | 割と水を欲しがる、土の表面が乾いてからたっぷりと水を与える。 |
収穫 | 株の外側の葉を根元からカット。 |
レモングラスの栽培管理【実録】
レモングラスを鉢への植え替えを行っていきます。
レモングラスの鉢への定植
買ってきたレモングラスの株を鉢へ移動させました。土の配合比率は以下の通り。
レモングラス栽培|土の配合比率について
油粕・苦土石灰を少々。
水捌けを良くしようとバーク堆肥入の腐葉土にしてみました。
⇒『バーク堆肥』は、土をフワフワにしたり水捌けを良くする等の土壌改良に利用します
また、アルカリ性を好むようなので苦土石灰を少々入れました。
⇒『苦土石灰』は土のPHのコントロールで利用され、土をアルカリ性にします
プランターへの植え替えの実際の手順や土作りについてはこちらの記事も参考にしてみて下さい。
レモングラスを株分けで増やす
レモングラスは株分けで増やすことが出来ます。
時期:5~10月
手順:株分けの方法
- 株分けをする前に、葉を株元から10cm位でカット
- 根元を傷つけないように丁寧に掘り上げる
- 適当に土を払い落し
- 刃物で株を切り分ける
- 鉢に植え付ける
- 水をたっぷり与える
1.葉を株元から10cm位でカットして葉を収穫する
株本から全ての葉を短くカットします。カットしておかないと枯れやすくなってしまうようです。尚、茶色の葉は捨てます。
2.鉢から掘り上げる
株本を崩さないように、鉢などから掘り上げます。
3.株の不要な土・根を落とす
4.刃物で株を切り分ける
5.鉢に植え替える
土は出来れば肥料がないものが良い。
6.水をたっぷり与えて、直射日光を避ける
カットしたレモングラスの葉は乾燥させてドライハーブに
カットしたレモングラスの葉は、乾燥させてハーブティーとして美味しく頂きます。香りに惹かれたのか飼い猫も興味深々みたいです。
レモングラスの越冬
レモングラスは寒さに弱く、日本の関東では越冬が難しいようです。
地植えした株は収穫が終わる11月ごろに鉢上げして、室内など暖かい場所で管理すると安全に越冬できます。翌年の5月に再び鉢から地植えに戻すサイクルになると思います。
地植えのまま・鉢を外に置いて越冬させる場合は、茎を根本でカットして、周りをワラや腐葉土でマルチングして保温します。
株分けした状態から、風の吹きっさらしが無い外で越冬させました。写真は2023年4月のものですが、若葉が成長していました。
レモングラスの収穫
育ったレモングラスの葉の部分を収穫していきます。
収穫の時期
- 7月~11月
収穫の方法
- 葉が15枚程度・葉の長さが30cm程度になったら収穫を開始。
- 収穫量:株全体の1/3程度を収穫する、ちょびちょび収穫することで長い期間収穫が可能
- 葉の根元からハサミでカット、土から上の部分は全て使える。
- 外側の葉から収穫する、新芽は株の内側から生えてくる。
- 葉が鋭いので手を切らないように注意
外側の葉を根本からカット |
レモングラスの保存方法
収穫してきたレモングラスです、長いものは1M近くになります。
生で保存する場合
適当な大きさに刻んで保存袋に入れて冷蔵庫で保存します、乾燥材を入れるのも良い。
乾燥させて保存する場合
たくさん収穫できた時などは乾燥させて保存します。
1.ハサミで好きなサイズに刻んだら、葉を軽く洗う
2.干し網に入れて風通しのよい場所で1週間ほど放置
3.1週間経過後
葉がカサカサしていて乾燥出来たようです。
4.生と乾燥の葉を見比べ
乾燥した葉は半分くらいの細さになっています
5.乾燥後は光を避けて保管
乾燥が終わったら、保存袋・容器に入れて空気に触れないようにして、光が当たらないように保管します。
※反省!! カットのサイズについて
今回は最初にレモングラスを細かくカットし過ぎました。干し網に入れる際、葉が濡れた状態だと張り付いて作業しにくかったです。
干し網に収まる大きさ(約20cm)でカット後、水で洗ってある程度水分が無い状態で干し網に入れると作業効率が高そうです。
乾燥が終了したら、飲用する時のサイズにカットして保存すると良さそうです。
反省点をもとに作業手順を改善してみました。やはり、長い状態のほうが干しやすいし回収もしやすいです。
レモングラスを回収した後に、細かくカットしました。
※吊るして乾燥しても良い
レモングラスを軽く洗った後、逆さに吊るして乾燥させても良いです。乾燥が終わったらハサミでカットして保存します。
保存袋・容器に乾燥材を入れるのも良いと思います。
レモングラスの活用方法
レモングラスの活用方法としては、トムヤンクン・ハーブティー・タイカレーなどがあります。ハーブティーでは生でも乾燥でもどちらの葉でも飲まれています。
0 件のコメント:
コメントを投稿