バジルはハーブの中でも特に日本人に親しまれています。
ジェノベーゼパスタにしたり、カプレーゼとしてミニトマトと一緒に食べたり、サラダにしたりとバジルは身近な存在です。
この記事ではバジルの栽培管理として、セルトレイでの発芽、芽が出たバジルのプランターへ移す際の定植方法、バジルを増やす摘芯・挿し木の方法、夏の切り戻しについて記載します。
また、バジルにはアブラムシをはじめ様々な虫が寄ってきますので、防虫対策についてもまとめていきたいと思います。
バジルとその栄養素について
ハーブの代表格で、育てやすいため自家栽培をしている人も多いバジルを育てます。
たくさん採れすぎた場合は、ジェノベーゼソースを作って冷凍したりドライハーブにします。またハーブオイルとしても重宝されるハーブです。
バジルの栄養素
ビタミンC・E、カルシウム・カリウム、鉄分が豊富。
特にβカロテンが豊富で、体内でビタミンAに変化し抗酸化作用の働きで細胞の老化を抑制してくれます。消化器系機能を高める作業もある。
バジル栽培管理の概要
バジルはハーブの中では珍しく水と肥料を欲しがります、とても欲しがりちゃんです。
暑さには強いですが、寒さには弱い為、基本的には1年草です。
項目 | 内容 |
---|---|
時期 | ・種まきは4月~6月、8月~9月 ・収穫時期は7月~10月 ・発芽には20℃以上の温度が必要 |
種まき | ・光発芽性なので土は被せないでタネを蒔く |
場所 | 日あたりの良い・風通しの良い場所 |
土 | 多少保水性があり中性~弱アルカリ性な土 |
肥料 | 肥料はたくさん欲しがる。植え付け時に元肥、収穫時の6~10月に月1回の肥料を与える。どちらも遅効性の油粕を与える。 |
水 | 乾燥に弱く水を欲しがる。土の表面が白く乾いたらたっぷりと水を与える。葉に水分が付くと黒くなる。 |
摘芯・切戻 | ・草丈20cmを目安に摘芯を始める。バジルは定期的に摘芯して脇芽を伸ばして収穫量をアップさせる。摘芯したものを収穫する。育ち始めた小さな葉(脇芽)の少し上の茎をバスっとカットする。 ・花が咲きそうになったらカットする。 ・7~8月に切り戻しをすると、秋に新芽が伸びてくる。 |
バジルの栽培管理【実録】
それではバジルの種蒔きやプランターへの植え替えを行っていきます。
バジルの種蒔き
バジルのプランターへの定植
セルトレイで育てたバジルをプランターへ移動させていきます。まずはプランターに土を入れて一定の間隔でバジルを植えていきます。
バジル栽培|土の配合比率について
■他より多めに油粕。
■アルカリ性を好むので大さじ1杯ほどの苦土石灰を入れても良い。
■保水性を高める為、ピートモス・バーミキュライトで適宜調整。
プランターへの移動
セルトレイで、本葉が2・3枚育ってきたらプランターへ移動させます。
株間はとりあえず15cm程度の間隔で定植させようと思います、大きな65cm幅プランターで4株が目安になります。
バジルは日光を大変好むため、株間が狭く葉が重なり合ってしまうと生長に悪影響があります。バジルは大きくなると幅30cmになることもあるようなので、葉が重なったら移動させることにします。
尚、鉢で1株だけで単独で育てる場合は、直径20センチ程度(5号以上)の鉢で十分です。
プランターへの植え替えの実際の手順や土作りについてはこちらの記事も参考にしてみて下さい。
バジルの追肥
バジルは水と肥料を多く欲しがります。
バジルの場合、追肥は必ず施したほうが良さそうです。
肥料が不足すると、下の方の葉が薄黄色に変色してしまいます。最終的には枯れてしまうとのこと。
5月~10月の間は月1回油粕を与えています、液体肥料ハイポネックスを与えても良いです。
バジルの摘芯と収穫
バジルは新芽を摘芯することで、脇芽を育てて収穫量を増やします。収穫の為に摘芯しながらバジルを大きく育成していきます。
摘芯は草丈が20cm頃を目安に開始します。脇芽が伸びてきて再び草丈が20cm頃に伸びたら摘芯して収穫します。
摘芯する箇所は、下から2~3節位を残して、小さな脇芽の少し上の茎をカットします。新芽の茎を長めに残すようにします。
バジルの剪定
花芽はカットする
真夏の切り戻し
真夏に半分から3分の2程度まで切り戻しすると、秋ごろまで葉が活性に育つようです。
また、葉脇芽の生長が促されてだけでなく蒸れ防止による防虫作用にもなります。葉が重なり合って、風通しが悪くなると蒸れて虫が発生しやすくなるようです。
バジルの防虫対策
バジルがアブラムシの被害にあってしまいました。そこで防虫対策として出来るコトを実践してみました。
その❶|木酢液(天然防除素材)
木酢液は、木炭を製造する際に木を燃やした時の煙を液状にしたもので無農薬栽培で良く利用される資材とのこと。植物の抵抗力を強めて虫に対する予防効果を狙って散布します。
木酢液のかけ方は、噴霧器(写真のものはDAISOで300円で購入しました)などで葉の表・葉の裏にしたたり落ちるほど噴霧します。
また、土にも散布することで土の中の微生物を活性化させる土壌改良効果・アルカリ性によってしまった土壌の酸性化効果があります。
即効性は無いようですが、葉面散布による防虫効果・土壌散布による土壌改良と一石二鳥の効果があるようです。
その❷|黄色の虫取り粘着シール
アブラムシは黄色ものに寄っていく習性があるようです。DAISOで黄色の虫取り粘着シールが売られていたので設置してみることにしました。
その❸|キラキラの光物
アブラムシは光物の嫌いとのことで、キラキラしたものを設置するとアブラムシが寄り付きにくくなるようです。
不要になったCDディスクやアルミホイルを敷き詰めると良いとのことで、アルミホイルを周辺に配置してみました。
アルミホイルの設置方法
アルミホイルをクシャクシャにしてプランターの周りに設置します。風で飛ばないようにワイヤーをL字に曲げてアルミホイルを固定します。
その❹|コンパニオンプランツを近くに植える
虫が苦手なニオイや成分を放ち虫を寄せ付けにくくする、また一緒に植えた植物の生長を促す効果がある植物を一般的にコンパニオンプランツと呼びます。
今回は、「トウガラシ」「マリーゴールド」を近くに配置したり、寄せ植えしようと思います。
トウガラシ・マリーゴールドの防虫効果は有名で、その匂いや成分で虫を寄せ付けにくくします。
バジルを挿し木(挿し根)で増やす
バジルは挿木で増やすことが出来ます。
時期:4~6月頃
手順:挿し木の方法
- 先端から2~3節位のところで切り取る
- 茎の先についている葉2~3枚を残し摘み取る
- 更に残った葉を半分に切っておくことで水分の蒸散量を減らすことで成功率が上がる
- コップに水を入れて茎の部分を水に浸しておくだけで根が出てくる、根が出てきたら土に定植します(水耕栽培でそのまま育てることも可能です)
- 育苗ポットなどの容器に赤土か挿し木用培養土を入れる
- 挿し木用バジルを土に植えて、明るい日陰で育てる
バジルの活用方法
バジルの活用方法としては、ジェノベーゼパスタ・サラダ・ドレッシング・カプレーゼ・ハーブティーなどがあります。
ジェノベーゼパスタ
ジェノベーゼパスタについては「ヴィーガン仕様の体に優しいパスタ 全粒粉で作るジェノベーゼパスタを紹介」で記事にしています。
バジルのハーブティー
バジルはハーブティーとしても飲まれています。
バジルティーには、健康効果・気持ちを落ち着かせる効果・集中力を高める効果などがあり、日常的な飲用・仕事中の飲用がおすすめです。
フレッシュバジルを利用したハーブティーについては、こちらで記事にしています。
バジルを使ったサラダ
自宅の庭で栽培しているバジルを使って、サラダを作りました。
トマトとの相性が抜群に美味しかったバジルサラダの記事はこちら!!
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